こんにちはー!!くまでーす!!
今、当記事をご覧になっているあなたは以下の理由でお悩みでしょう。
- どうしてウマ娘がここまでヒットしたんだ?
- そもそもマーケティングってなんだっけ?
- 最近応援してた競走馬がテレビに出てるけどなんで?
今回の記事を読めば
- ウマ娘が大ヒットした理由
- マーケティングのあれこれ
- かつての競走馬が再注目された理由
上記3つの理由が100%わかります。
なお、今回画像に出ているウマ娘たちはある共通点があります。
共通点がわかった方は是非コメントに残しておいてください。
それでは早速行ってみましょう。
なぜウマ娘が爆発的にヒットしたのか
なぜ、ウマ娘がここまでヒットしたのかといいますと、結論から言えば「企業努力」です。
理由としては、ウマ娘を運営しているサイゲームズが、プロジェクト開始から今に至るまでの、この「6年間」をかけて、地道にマーケティングしたからです。
具体的に言えば、私はYou Tubeで取り上げられてるのを見て、競馬に一ミリも興味なかった私が「ブログのネタになりそうだ」と思い、ウマ娘に興味を持ち始めました。
その結果、競走馬に興味を持ちました。
故に私がここまでの行動に至るまで「サイゲームズの企業努力が実った」と言っても過言ではありません。
上記の実体験をベースに今回語るのは主に
- ウマ娘のマーケティング面
- ウマ娘が世間に与えた影響力
の二点に絞って解説していきます。
ウマ娘のマーケティング面
まず、ウマ娘がヒットした理由を、マーケティングの手法の一つを用いて説明します。
なお、参考書籍はマーケティング本のベストセラー「ドリルを売るなら穴を売れ」を参考にしております。
当書籍をウマ娘に当てはめて、図解で表すとこんな感じになります。

まずはウマ娘のベネフィットです。
ウマ娘のベネフィット

最初に「ウマ娘のベネフィット」ですが、2つあります。
1つ目のベネフィットはやはり昔の競走馬から今走っている競走馬の名前を若い人が知ることができるに尽きます。
例えば、アプリのアイコンにもなっているスペシャルウィークですが、私自身ウマ娘にふれるまで全く知りませんでした。
ほかのケースであげますと、初代無敗クラシック三冠馬及び七冠馬であるシンボリルドルフ、それよりも前に現役時代総合馬身差61馬身もの差を叩き出したマルゼンスキーといった昔の名馬たちが、今を生きる10代、20代の若者を中心に名が広まっています。
もう一つのベネフィットが「クロスメディアコンテンツが故に、漫画・アニメ等といったコンテンツが豊富」です。
漫画で言えば、オグリキャップが主人公を務める「シンデレラグレイ」と2023年に連載が開始されるサクラローレルが主人公の「スターブロッサム」があります。
アニメでは、スペシャルウィークを主人公に据えたアニメ1期、トウカイテイオーが主人公を務めたアニメ2期が現在ありまして、アニメ3期制作決定されたのも記憶に新しいですし、他にはテイエムオペラオー(皐月賞)・アドマイヤベガ(日本ダービー)・ナリタトップロード(菊花賞)の各クラシックレースを優勝した99年世代を主人公に据え、1999年当時のクラシックレースを再現した「Road to the Top」がYou Tubeで2023年春に公開されます。
その他のアニメ作品では「うまよん」と現在You Tubeで公開されている「うまゆる」といったショートアニメも存在します。
ウマ娘の主なターゲット層

続いて「ウマ娘の主なターゲット層」ですが、大まかに言ってしまえばメインは「スマホユーザー」でしょう。
しかし、それだとざっくりすぎるので、細分化すると1つ目の主なターゲット層が「10代を始めとした若年層」、もう一つのターゲット層が「往年の競馬ファン」が該当します。
「若年層はわかるけどなんで往年の競馬ファンが・・・?」と思う方もいるかも知れません。
上記のベネフィットの項目で紹介していない更なる「ウマ娘のベネフィット」として、かつてファンだった競走馬の「史実」を知ることができて、また夢を追えるからこそ往年の競馬ファンがついたわけです。
それが顕著に現れているのが、特にファン層からの支持が厚い「アニメ2期」が該当します。
アニメ2期はトウカイテイオーが主人公であり、トウカイテイオー自身の競馬史として、栄光と挫折、そして奇跡の復活と言ったまるでNARUTOの主人公の「うずまきナルト」ばりの競馬史を歩んでおります。
ウマ娘が行った差別化

続いて、ウマ娘が行った差別化としてはズバリ「競走馬再現徹底」に尽きるでしょう。
これに関してはゲームを含めたどの媒体でも超細かく再現されております。
具体的に言えば、ウマ娘のオグリキャップの大食いですが、そちらは史実のオグリキャップ自体かなりの大食漢だったことから来ております。
現にオグリキャップは一度桶に顔を突っ込んだら食べ終わるまで顔を出さなかったエピソードがあります。
他には、ゲーム内の特殊実況で、スペシャルウィークが日本ダービーを優勝した実況の一つである「夢を掴んだスペシャルウィーク!ついにダービーウマ娘の夢を掴み取りました!」という特殊実況の元が「夢を掴んだ武豊!ついに夢を掴みました!武豊スペシャルウィーク!」という実況になってます。
他にもアグネスタキオンの皐月賞優勝実況に「中山2000m、まずは道を繋ぎました!アグネスタキオンまず1冠!」がありますが、こちらは原文ママの状態で実装されました。(史実のアグネスタキオンは当時三冠を期待されておりましたが、皐月賞優勝後、屈腱炎を発症し現役引退に追い込まれました。)
上記のような実況は競馬ファンなら「お!!この実況は!!」となる部分が多数に散りばめられております。
(こちらの動画はかなり長めに作られてまして、先ほど説明に上がったスペシャルウィークは22分あたり、アグネスタキオンは30分40秒あたりにあります。)
他にはゴールドシップが突然「お嬢様口調」で喋りだすシーンですが、一見いつものゴルシの奇行かと思われますが、実はあれもれっきとした元ネタがあります。
ゴールドシップは血統で表しますと、父ステイゴールド・母ポイントフラッグ・父父サンデーサイレンス・母父メジロマックイーンという良血の血統です。

そこで母であるポイントフラッグにフォーカスを当てて、母系統の血統を遡るとなんと日本競馬の基礎牝馬に当たる「星旗」がご先祖様に当たる競走馬となります。
(ゴールドシップとメジロマックイーンの絡みが非常に多いのも血統が元ネタとなります。)
このように競馬ファンでも知らない部分まで拾い上げられてるのはさすがと言えます。
どのようにしてウマ娘が売れたか

最後に、ウマ娘がどのようにして売れたかですが、ウマ娘自体クロスメディアコンテンツですので、ゲームアプリをリリースする前に、映像作品ではスペシャルウィークを主人公にした1期アニメ・うまよん・トウカイテイオーを主人公にしたアニメ2期から集客を、漫画媒体ではオグリキャップを主人公にした「シンデレラグレイ」を軸にコンテンツ展開をしました。
特にアプリとして好スタートを切ったきっかけがアニメ2期であり、そこから口コミで興味を持つ人が現れ、今でも支持をされる人気コンテンツとなりました。
他にもYouTuberがこぞって取り扱いを始め、そこから興味を持つ人も現れました。
(私の場合は大元がへんないきものちゃんねるさんで、ゴールドシップを取り扱ってたところから興味を持ちました。)
そのような結果、ウマ娘は社会現象にまで発展したコンテンツと言えます。
ウマ娘が世間に与えた影響力
続いて、ウマ娘が世間に与えた影響力ですが、大きくわけて
- 今まで競馬に興味なかった層が引退馬に興味を持つことが多くなった
- ウマ娘に触れたことない競馬ファンまで虜になった
- ウマ娘から競走馬を知り、競馬に興味を持つようになった
ところでしょう。
今まで競馬に興味なかった層が引退馬に興味を持つことが多くなった

1つ目の、今まで競馬に興味なかった層が引退馬に興味を持つことが多くなったことに関しては、有名なエピソードとしてナイスネイチャのバースデードネーションでしょう。
2020年までのナイスネイチャのバースデードネーションの寄付金は176万3900円だったのに対し、その一年後に行われた2021年のバースデードネーションでは、なんと、3582万9730円と一気に「約20倍」の金額が寄付され、2022年に至っては5412万7293円と超多額な寄付金が受け取られました。
ここまで至った理由としましては、ナイスネイチャもウマ娘になっておりまして、アニメ2期ではトウカイテイオーと同じ世代のため、主役級の活躍をしたためです。
他にはウマ娘化された競走馬がいないメイタイファームさんがウマ娘にラブコールを送ったり、かつてディープインパクトと戦ったアドマイヤジャパン(ウマ娘未実装)がYogiboのCMキャラクターに抜擢されたりなどウマ娘の影響でウマ娘化されてない牧場や競走馬にも影響があります。(アドマイヤジャパンは現時点、ウマ娘になっておりませんが、ウマ娘化は可能です。理由として、すでにアドマイヤの冠名を持つアドマイヤベガがいるからです)
ウマ娘に触れたことない競馬ファンまで虜になった

続いてですが、ウマ娘に触れたことない競馬ファンまで虜になったエピソードですが、こちらはジャングルポケットの斉藤さん(以下ジャンポケ斉藤)がいちばん有名でしょう。
ジャンポケ斉藤さんはご存知お笑いトリオである「ジャングルポケット」の命名主ですが、トリオの名前の由来となったのはかつてアグネスタキオンと戦った事がある競走馬「ジャングルポケット」から名前が取られております。
現在、ジャンポケ斉藤さんは馬主も努めておりまして、現在の愛馬は父がジャングルポケット、母ハロウィーン・母父エルコンドルパサーを背景に持つ「オマタセシマシタ(メス)」を所有してます。
そんなジャンポケ斉藤さんですが、現在YouTuberとしても活躍しており、チャンネル名は「ジャングルポケット斉藤、ジャングルポケット産駒を買う」です。
そちらのチャンネルは主に前述の「オマタセシマシタ」をメインに取り扱っており、競馬関連チャンネルなのでもちろんウマ娘を取り扱っております。
なお、ジャンポケ斉藤さんはNHKでウオッカ役の大橋彩香さんと共演した縁があり、大橋彩香さんがジャンポケ斉藤さんのチャンネルにゲスト出演した時がありました。
その時の動画がこちら。
ウマ娘から競走馬を知り、競馬に興味を持つようになった

最後のウマ娘から競走馬を知り、競馬に興味を持つようになったところに関しては、これは私を含む競馬をしてない人なら大体の人が該当するでしょう。
私自身、ウマ娘で競走馬を知るまで、知ってた競走馬がディープインパクトとハルウララぐらいでした。
ただ、当ブログでウマ娘経由で競走馬を取り扱った結果、血統を見て「あぁ・・・この子はこういう血統なのか・・・」とだいたい分かるようになりました。
他にもディープインパクトを始め、数多の名馬を輩出した大種牡馬「サンデーサイレンス」なんて、私自身ウマ娘を知る前まで一ミリも興味ありませんでした。
しかし、調べれば調べるほど「これは面白い」ということがいくつか出てきました。
例えば、前述のサンデーサイレンスですが、ウマ娘で実装されてる産駒が約9頭で、年代別順にすれば
- フジキセキ
- マーベラスサンデー
- サイレンススズカ
- スペシャルウィーク
- アドマイヤベガ
- エアシャカール
- アグネスタキオン
- マンハッタンカフェ
- ゼンノロブロイ
が該当します。
他にもサンデーサイレンスの孫世代に当たる
- ダイワスカーレット(父アグネスタキオン)
- スマートファルコン(父ゴールドアリュール)
- ナカヤマフェスタ(父ステイゴールド)
- ゴールドシップ(父ステイゴールド)
- コパノリッキー(父ゴールドアリュール)
- キタサンブラック(父ブラックタイド)
- シュヴァルグラン(父ハーツクライ)
- サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)
- デアリングタクト(曽祖父スペシャルウィーク)
の上記9頭が孫世代として該当します。
その中でも、特に私が驚いたのがキタサンブラックとサトノダイヤモンドの関係です。
キタサンブラックとサトノダイヤモンドはウマ娘の中でトップクラスに人気のあるキャラクターで、ウマ娘の設定では幼馴染の親友の間柄ですが、史実の両馬の血統背景を見ますと、父同士がなんと兄弟であり、キタサンブラックの父であるブラックタイドがお兄さん、サトノダイヤモンドの父であるディープインパクトが弟(ブラックタイド・ディープインパクト共に父サンデーサイレンス・母ウインドインハーヘア)という関係であり、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは実はいとこ同士の間柄というのにはびっくりしました。
このような新たな発見があることがウマ娘の醍醐味だと私は断言できます。
まとめ
まとめに入りましょう。
ウマ娘がヒットしたのにはマーケティングが関係ありました。
参考書籍は「ドリルを売るなら穴を売れ」を参考にしました。
そのマーケティングには「ベネフィット」「ターゲット」「差別化」「4P戦略」の4つが大いに絡んでおりました。

上記の画像に当てはめると大体どのようにしてウマ娘が売れたかがわかります。
世間に与えた影響力としては、私を含める競馬に興味のない人が競走馬に興味を持つようになったがことが一番大きいでしょう。
競馬やってるけどウマ娘を一ミリも知らないジャンポケ斉藤さんを始め、多くの競馬をやってる有名人がウマ娘にハマったのも成功例でしょう。
中にはご年配の方々にまでウマ娘が認知されております。
最後になりましたが、かつての競走馬が再認知されたのも大きいです。
記憶に新しいアドマイヤジャパンのYogiboのCMも、アドマイヤジャパンが取った行動はもちろん、ウマ娘の効果も加わって世間一般にまで広がりました。
今回の記事は以上となります。
次の記事でお会いしましょう、ではまた!!