こんにちはー!!くまでーす!!
さて、今回は近代競馬に多大な影響を及ぼした「サンデーサイレンス」について語っていきます。
この記事を読むことによって
- サンデーサイレンスってどんな馬だったんだろう
- ウマ娘とはどのような関係が?
この2つの疑問が晴れます。
それでは早速行ってみましょう。
サンデーサイレンスとは
まず、サンデーサイレンスはどんな馬かといいますと、生まれはアメリカで、1986年3月25日に誕生し、2002年8月19日に亡くなりました。
享年は16歳で、死因は蹄葉炎です。

元々はアメリカで活躍をしていた競走馬でしたが、幼少期はとても強そうには見えない外見であり、見栄えが悪すぎて売れ残った時代がありました。
サンデーサイレンスの戦績
そして、サンデーサイレンスの戦績としては14戦9勝、勝鞍としては
- サンタアニタダービー(米G1)
- ケンタッキーダービー(米G1)
- プリークネスステークス(米G1)
- スーパーダービー(米G1)
- BCクラシック(米G1)
- カリフォルニアンステークス(米G1)
- サンフェリペH(米G2)
を挙げました。
戦績としては米G1レースを6勝掲げており、競走馬としても、とても優秀な馬ということがわかります。
サンデーサイレンスと吉田善哉との出会い
そして、現役が終わり、種牡馬時代に入るのですが、当時、サンデーサイレンスは当初、アメリカで種牡馬生活を送る予定でした。しかし、ヘイロー産駒としてはサンデーサイレンス以外成績が優れてなかったことなどがあり、なかなか種牡馬デビューを果たせないままでした。
そして、そんな時に現れたのが日本から来米した「吉田善哉」さんでした。
吉田善哉さんは、当時のオーナーであったハンコックさんにサンデーサイレンスの買取を打診し、当時のハンコックさんが経営していた牧場はとてつもない負債を抱えており、更に、アメリカ全土が深刻な不況に苦しんでいた経済的事情により、サンデーサイレンスは吉田善哉の手に渡りました。
しかも購入金額はなんと日本円にして「25億円」でした。
当時の人達は「おいおい、そんな馬絶対失敗するって」と笑いながら言っておりました。
しかし、吉田善哉さんがとったその行動が後に競馬史を大きくひっくるめることになろうとは・・・
産駒
そして、めでたく種牡馬デビューをしたサンデーサイレンスですが、産駒としては
- フジキセキ
- ディープインパクト
- ゼンノロブロイ
- マンハッタンカフェ
- マーベラスサンデー
- サイレンススズカ
- スペシャルウィーク
- ステイゴールド
- アドマイヤベガ
- エアシャカール
- アグネスタキオン
等がおり、更に孫としては
- ダイワスカーレット
- ゴールドシップ
- キタサンブラック
- サトノダイヤモンド
- ブエナビスタ
- コントレイル
等があげられます。
正直サンデーサイレンス産駒は、孫世代も含めると数がめちゃくちゃ多いので上げるとキリがありません。
もうこの時点ですごいのですが、中でも特筆してすごかった競走馬が「サイレンススズカ」と「ディープインパクト」でした。
サイレンススズカは「沈黙の日曜日」と言われた秋の天皇賞で予後不良診断を受け、安楽死されたのですが、生きていた当時の評価としては「最速の機能美」や「異次元の逃亡者」等と言った二つ名を得ています。
サイレンススズカについてはこちらで語っております。

続いて「ディープインパクト」ですが、ディープインパクトは、あの「シンボリルドルフ」以来のクラシック無敗で3冠を達成し、更にはG1レースをクラシック含めて7勝をしている競走馬です。
シンボリルドルフについてはこちら。

なお、出場レース数はシンボリルドルフより少ない「14戦」なのですが、ディープインパクトはたったの「2敗」しかしていません。
さらには、ディープインパクトの子供である「コントレイル」が無敗でクラシック3冠を達成したのは記憶に新しいです。(加えて言いますと、親子二代でクラシック無敗三冠は競馬史上初です。)
ディープインパクトについてはこちら。

サンデーサイレンスの伝説
さて、そんなサンデーサイレンスですが、実はとてつもない暴れ馬であると同時に「メジロマックイーン」とは恋人さながらのラブラブな関係だったと当時の関係者は言っておりました。(メジロマックイーンも種牡馬入りしたオスの競走馬です。)
詳しいことはメジロマックイーンの記事に譲ります。
メジロマックイーンについては下記からご参照下さい。

ウマ娘とサンデーサイレンスの関連性
そして、ウマ娘との関連性としては、現時点で72人いるのですが、そのうちの2〜3割はサンデーサイレンスの系譜ということが伺えます。
特に着目すべきがアニメ版ウマ娘の「チームスピカ」ですが、そこだけでサンデーサイレンスの系譜が、7人中4人おります。
先程あげた
- ゴールドシップ
- ダイワスカーレット
- スペシャルウィーク
- サイレンススズカ
のうち、「ゴールドシップ」「ダイワスカーレット」は孫、「スペシャルウィーク」「サイレンススズカ」は息子に当たります。
現代競馬における影響及び弊害
そして、そんなサンデーサイレンスが現代競馬にもたらした影響としては、超子沢山な上に、優秀な競走馬を輩出し、現代競馬ではサンデーサイレンスの系譜を見ない日はまずありません。
参考までに2021年5月に開催された「オークス・日本ダービー」を例にあげます。
まずはオークスからです。
見方としては
出走馬 | 両親含む先祖 |
---|
となります。
ククナ | 母父ディープインパクト・母父父サンデーサイレンス |
---|---|
スルーセブンシーズ | 父ドリームジャーニー・父父ステイゴールド・父父父サンデーサイレンス |
パープルレディ | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
タガノパッション | 母アドマイヤシルク・母母キャッチザゴールド・母母父サンデーサイレンス |
クールキャット | 父スクリーンヒーロー・母メジロトンキニーズ・父母ランニングヒロイン・母父ダンスインザダーク・父母父及び母父父サンデーサイレンス |
ウィンアグライア | 父マツリダゴッホ・父父サンデーサイレンス |
アカイトリノムスメ | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ハギノピリナ | 父キズナ・父父ディープインパクト・父父父サンデーサイレンス |
ユーバーレーベン | 父ゴールドシップ・父父ステイゴールド・父父父サンデーサイレンス |
エンスージアズム | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ソダシ | 母ブチコ・母母シラユキヒメ・母母父サンデーサイレンス |
ミヤビハイディ | 父エピファネイア・父母シーザリオ・父母父スペシャルウィーク・父母父父サンデーサイレンス |
ファインルージュ | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ストライプ | 母グレイスフラワー・母父ダイワメジャー・母父父サンデーサイレンス |
アールドヴィーヴル | 母イサベル・母父ディープインパクト・母父父サンデーサイレンス |
ニーナドレス | 父ハーツクライ・父父サンデーサイレンス |
スライリー | 父オルフェーヴル・母ビジョナリー・父父ステイゴールド・母父ディープインパクト・父父父及び母父父サンデーサイレンス |
ステラリア | 父キズナ・父父ディープインパクト・父父父サンデーサイレンス |
以上が2021オークスを出走した馬達のリストです。
続いてが日本ダービーです。
エフフォーリア | 父エピファネイア・父母シーザリオ・父母父スペシャルウィーク・父母父父サンデーサイレンス |
---|---|
ヴィクティファルス | 父ハーツクライ・父父サンデーサイレンス |
タイムトゥヘヴン | 母キストゥヘヴン・母父アドマイヤベガ・母父父サンデーサイレンス |
レッドジェネシス | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ディープモンスター | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
バジオウ | 母フローレスダンサー・母母ダンスインザムード・母母父サンデーサイレンス |
グラティアス | 父ハーツクライ・父父サンデーサイレンス |
ヨーホーレイク | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ラーゴム | 父オルフェーヴル・父父ステイゴールド・父父父サンデーサイレンス |
シャフリヤール | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
ステラヴェローチェ | 母オーマイベイビー・母父ディープインパクト・母父父サンデーサイレンス |
ワンダフルタウン | 母シーオブラブ・母父ディープインパクト・母父父サンデーサイレンス |
グレートマジシャン | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
タイトルホルダー | 父ドゥラメンテ・父母アドマイヤグルーヴ・父母父サンデーサイレンス |
アドマイヤハダル | 母スウェアトウショウ・母父ディープインパクト・母父父サンデーサイレンス |
サトノレイナス | 父ディープインパクト・父父サンデーサイレンス |
バスラットレオン | 父キズナ・父父ディープインパクト・父父父サンデーサイレンス |
以上が日本ダービーの出走リストです。
共に出走リストの先祖を探ってみると「サンデーサイレンス」の名前が連なっているのがわかります。
それ故に競馬ファンからは「おいおいサンデーサイレンスゲーじゃねえか」との批判の声が多々上がります。
また、昔だといろいろな血統の競走馬が走っていて、「オグリキャップ」のようなマイナーな血統でありながら伝説を作った競走馬もいたのですが、今ではだいたい「サンデーサイレンスの末裔が勝つ」ということになってしまっております。
さらに加えて言いますと、あまりのサンデーサイレンスの系譜が多いために現状、サンデーサイレンスの血が飽和している状態となります。
それ故に、上記のように大体が「サンデーサイレンス系譜」ということになります。
また、もう一つの問題点としては、「近親交配」が問題視される傾向にあります。
オークス・日本ダービーの出走表を見ると所々で「及び」という単語が目につきます。
これは、交配させて血統を遡ると、実はサンデーサイレンス産駒同士だったということが多々見受けられます。
これは今に始まったことではありませんが、現状「サンデーサイレンスの血が飽和している」象徴と言っても過言ではありません。
まとめ
まとめに入りましょう。
サンデーサイレンスは、アメリカで活躍していた競走馬であり、種牡馬として本領を発揮したのが日本に来てからでした。
そして、現代競馬でサンデーサイレンスの末裔たちが走っております。
さらに、ウマ娘ですと登場キャラの2〜3割がサンデーサイレンスの系譜ということもわかり、アニメウマ娘のチームスピカのメンバーで7人中4人がサンデーサイレンスに関連あることがわかりました。
そんな感じで日本の競馬にも多大な影響を及ぼしたサンデーサイレンスでした。
今回の記事が良かった、楽しかった、もっとこういうのがあるんだけどということがありましたらコメントを残してくれると大変嬉しいです。
それでは、次の記事でお会いしましょう、ではまた!!